佐久間分校存続の鍵 -東海道本線増発 と 県外受験生門戸開放-

静岡県北遠にあった県立佐久間高校が3月で幕を閉じ、4月から北区金指にある浜松湖北高校の佐久間分校として発足する。

ご多分にもれず、少子化に関わる生徒減で、2017年の志願者は19名、しかも地元外志願者の指標といえる「連携外志願者」はたったの2名という典型的な募集難の状態である。

そこで、自分なりに存続の鍵を提言したい。

1)早朝に浜松→豊橋普通列車の増発を!
現在、浜松駅の東海道本線下りの始発は6時01分。当然ながら、佐久間分校の通学列車である飯田線豊橋6時丁度の初発には間に合わない。分割民営時にはいわゆる「大垣夜行」崩れで浜松→豊橋普通列車はあったが、豊橋駅で短い時間で接続する浜松→豊橋普通列車は自分が知る約40年の範囲内でもないのです。
昔は、浜松・浜名郡の西遠と佐久間・水窪の磐周は高校の学区が違っていたため、下り始発が遅くても全く高校通学に影響はなかった。反面、下り普通列車が遅いために、「早い列車があれば、愛知県の大学へ自宅通学できるのに」といった感じの大学生が今でも多いと思われる。

そこで、飯田線初発や名古屋方面の早朝発に接続する列車として、

浜松5:23→豊橋5:57

の下り始発列車を増発してほしいと思う。
この列車が設定されれば、浜松〜二川間の東海道本線駅から近い生徒は佐久間分校へ自宅通学ができてしまうのである。佐久間分校へ自宅通学できる西遠の生徒が増えれば、佐久間分校を永久存続しつつ、静岡県西部の高校の定員を見直しすることができると思われる。

2)やっぱり県外枠の設定を
佐久間分校は県境にあるということで、県内の他の高校に比べると募集にどうしてもハンデが生じる。
先ごろ、川根高校が県外からの入学開放といった報道がなされていたが、佐久間分校でも川根高と同じように県外入学枠の設定を行うべきと感じる。
まずのターゲットとしては、名古屋など、愛知県に向けての県外受験生開放です。愛知県は静岡県と同様意外と公立志向が強い一方、Yahoo!知恵袋などの質問サイトでは「公立に行きたいけど、私立高への進学を薦められる」愛知県の質問者が多いのです。そうした公立志向の強い愛知県の生徒にむけ「県外生門戸開放」をアピールし地道に県外からの受験生獲得に努めるのです。